ご使用の前の確認・注意・副作用
このホームページでは、ブライトライトME+の商品紹介に加え、様々な症状に対して光療法が成果を上げている医療機関や文献での事例、メディア・雑誌等での掲載などを幅広く紹介しております。しかし、ブライトライトME+, ME+Proは医療機器ではなく、製品自体の効果・効用を訴求しているわけではありません。
また、光療法は必ずしも期待通りの成果が得られるわけではありません。これは薬でも他の治療法でも、程度の差はあれ同じ状況です。症状によっては使用法に注意しなければならない場合や、うまく機能しにくい場合もあります。
そのため、光療法は医師の指導のもとに実施されることをお薦めします。特に治療を目的としてブライトライトME+を使用する場合は、事前に医師にご相談の上ご判断願います。
光に反応する薬を服用されている方、眼や皮膚に問題のある方
- 光に反応する薬を服用されている方は使用しないで下さい。
- 元々眼に問題を抱えられている方は、医師にご相談の上ご使用するかどうかを判断して下さい。
- 黄班変性症、紅斑性狼瘡、慢性放射線皮膚炎、太陽じんましんなどの疾患のある方、強い光に過敏な方は使用しないで下さい。
光療法の位置付け
光療法は文部科学省のサイトで詳しく紹介されています(下記)。題名には「治療」ではなく「治療的応用」という微妙な言葉が使われています。「朝起きたら光を浴びましょう。」と光の重要性がごく普通に叫ばれている今日でも、薬機法のもとでは光療法は認可されておらず、医療器具もないため、このような表現を使わざるを得ないものと思われます。アメリカでもこの状況は同じです。
光療法は1980年代に報告されて以降、世界中で極めて多くの臨床試験や文献報告がなされてきました。適用範囲も研究が進みにつれて広がり、冬季うつ病、概日リズム睡眠障害、高齢者の不眠、アルツハイマー型認知症のせん妄、夜勤・交替制勤務などが代表的な例です。
また、昼夜をとわない24時間型の社会情勢を反映し、概日リズム睡眠障害が広く蔓延して様々な「生活習慣病」や「精神疾患」とも深く関わっていることが周知の事実となってきました。このように光療法は現代社会に貢献できる大きな可能性が秘められていることがわかります。
光療法の副作用
光療法はとても安全で副作用がほとんど無いことが知られています。非侵襲的(ひしんしゅうてき)であるともいわれ、生体内の恒常性を乱す可能性が無いこと、つまり他に悪影響を与えないことを意味しています。ここでは、光療法の副作用に関して書籍や文献で言及されている内容を部分的に抜粋していくつか紹介します。
- 書籍:「睡眠障害の対応と治療ガイドライン」じほう、内山真
副作用はひじょうに少ないが、眼精疲労、頭痛、倦怠感、いらいら感、吐き気などの症状が認められることがある。副作用のために高照度光療法の中断が必要になる症例は現実にはごく少数である。
- 文献:「特別養護老人ホームでの光療法事例」大川匡子、照明学会誌 第84巻 第6号
高照度光による副作用としては、まず網膜に対する影響を考慮する必要があるが、現在までのところ副作用によると考えられる障害はない。患者の中には頭痛や”イライラする感じ”を訴えたものが1~2名みられたが治療を中止する程のものではなかった。
- 文献:「光療法によるうつ病の治療」北野雅史、山田尚登、脳の科学 第25巻 11号
高照度光療法は患者に与える負担の少ないことが特長であり、これまでに非常に重篤な副作用が出現したとの報告はない。焦燥、頭痛、嘔気、軽躁などの軽度な副作用はいくつか報告されている。最も重大なものでは、軽躁状態、躁状態となることであるが、光療法を中止することで改善することが多い。また、眼科領域の副作用の報告は少ないが、眼精疲労、頭痛が認められることがある。
- 文献:「アルツハイマー型痴呆患者の認知機能障害に対する高照度光療法の影響」伊藤敬雄、山寺博史、伊藤理津子、遠藤俊吉、日医大誌1999 第66巻 第4号
高照度光療法では非常に頻度は少ないものの頭痛、発汗、ほてり感、嘔気といった副作用が報告されている。しかし、今回の研究では高照度光療法実施中、および終了後にもこの様な副作用は被験者に全く認められなかった。このことから、高照度光療法が痴呆患者にとって極めて安全に使用できる治療法であることが確認された。